シルバーオーバーレイ ファイナルワーク製作過程


ベースになる白磁にスロードライでフレームを作ります。白磁の外周にシリンジから押し出したスロードライを巻き、輪にして乾燥させます。さらに補強するため内側に一周同様にスロードライを巻きます。スロードライは乾燥後と焼成後の収縮が大きいので、余裕を持たせた大きさにするのがきれいに仕上げるコツです。上下面は安定を良くするためヤスリで平らに面を作っています。
先ほどのフレームの上に白磁をペーストで貼り付け仮止めします。白磁の周りをシリンジから押し出したスロードライで囲み、乾燥させます。収縮を考慮し、白磁との隙間を持たせるくらいでも良いと思います。(カタカタと少し動く位です)
フレームの外周の隙間にスロードライを押し込み補強します。焼成後、スロードライの収縮により合わせ目が簡単に剥がれてくるので、防ぐためきれいに仕上げたいところは頑丈に接着します。
帯状に切り出したスロードライをまげてバチカンを作り、フレーム上部に接着します。今回は額装のため、額に固定するためのピンを通す刺し丸環をフレーム外周に埋め込みます。目立たないよう出来るだけ引っ込めておきます。
白磁表面に絵を描くため、全面をアルコールで脱脂後水で溶いたシルバーペースト(オーバーレイ専用)を塗り、乾燥させます。(写真ではシルバーペーストを塗った状態です)シルバーペーストは、薄めに溶くのがムラになりにくく塗りやすいと思います。
スタビロペンで下書きをし、不要の部分のシルバーペーストをこすって剥がしていきます。今回は爪楊枝を使用しましたが、パリパリと簡単に剥がれます。シルバーペーストが厚いと、余分に剥がれてしまうので、なるべく薄く塗るのが良いと思います。(写真は剥がしの途中です)
スロードライで作ったロケットをバチカンの上に接着します。ロケットは銀色していますが、へらで表面をこすったためで、まだ焼成前です。文字は薄塗りのペーストだけではメリハリがなかったため、上からもう一度筆塗りでシルバーペーストを盛り上げていきます。黄色の星は切り抜いた転写紙を貼り付けています。
焼成後の磨き前です。焼成によりフレームが縮み、下面側が一回り小さくなっています。
ペーパーでロケットを磨き、全面をシルバーポリッシュで磨いた後です。額装後の変色を防ぐため表面保護スプレーで磨いて本体はこれで完成です。
周りにちりばめる小物をつくります。スロードライで星を作り、乾燥後ピンを埋め込みます。ピンは本体の固定に使用するものは長めに(本体の厚さ分)、単独で使用するものは短くしています。めっきされたピンは、焼成後表面が焼け醜く変色してしまいます。今回はペーパーで表面を整え、黒の油性マジックで着色しました。
土星の輪は、楕円に切り抜いたスロードライをはめて接着しています。焼成により輪は自重で垂れてきますので、焼成時カオウールで補強しておきます。左下あるのは地球と月です。(写真は焼成後磨いた状態です)これも同様に表面保護スプレーで磨いておきます。
完成したパーツを、額装します。ベース中心に本体を置き、周りをピンで刺して固定していきます。位置決め後、チェーンの形を整え、ピンで固定します(ピンをコの字形に曲げたものを使用)。

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