第8回パールジュエリー・デザインコンテスト出品作 「摩天楼に浮ぶ月」 作り方紹介 NO.1

1.ベース作成
デザイン画からベース(背板)となる型紙をつくります。厚さ1.5mmプラゲージに挟んでローラーで延ばした銀粘土(650)を、型紙に重ねてデザインナイフで切り取ります。外周がきれいな円になっていませんが、後で修正を加えるのでこのまま進みます。
2.ベース焼成
切り抜いたベースを焼成します。650℃で30分保持後、850℃まで昇温してさらに30分保持します。これは、今回各パーツの接着に油性ペースト(焼成温度850℃)を使用するため、後で再び収縮するのを防ぐため念のために850度℃で温度を上げておきます。
型紙と焼成後のベースですが、15%程収縮しています。作品の大きさを確認するためベースを先に焼成しておきます。
3.ドームの作成
前面の半球状のドームをつくります。薄く延ばした銀粘土を球に貼り付けて形状を作ろうと思い、持ってきたのが子供のおもちゃのピカチュウボールでした。が、少し直径が大きいのと、軟らかいため不採用となりました。
4.ドームの作成
手ごろなものがないかと探したところ、これまた子供のおもちゃのケンダマを発見、玉だけ拝借します。
素材が木のため、粘土が張り付くのを防ぐのと表面を滑らかにするためにラップで表面を覆います。
5.ドームの作成
ベースに対しドーム部分は3枚重ねるため薄めにします。1mmプラゲージで延ばした銀粘土を前述のケンダマに被せ、上からラップで密着させます。使う範囲にはなるべくシワが出来ないよう引っ張って密着させます。
6.ドームの作成
ドームは3枚重ねるため、それぞれに合った径のドームが必要になります。ケンダマに貼り付けた粘土をラップで覆い、上にもう一枚粘土を重ねる準備をします。ラップはシワのない様に引っ張ってテープで固定します。
7.ドームの作成
上から1mmプラゲージで延ばした銀粘土を被せます。同じ様にラップで上から押さえつけ、形をなじませて乾燥します。
8.ドームの作成
なるべくシワ、ひびのない部分を選び(中心部分にひびが有りますが、ここは切り抜くため気にしない)、型紙にあわせて下書きをします。これが一番外側のドームになります。
9.ドームの焼成前
切り抜いた後、焼成前の準備として下地処理をしておきます。ひび、シワを銀粘土で修正後、ペーパーで平滑に磨いておきます。焼成前に出来るだけツルツルにしておくことで、焼成後の磨きが楽になります。
10.ドームの焼成後
焼成後です。これもベースと同様650℃→850℃まで昇温しておきます。
2回りほど収縮しています。これも、再焼成後の鏡面仕上げを楽にするため表面を磨いておきます。

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