Silver Overlay (シルバーオーバーレイ技能認定講座)受講日記
2003.9月〜2004.2月
アートクレイインストラクターコースが終わったので、同じ先生のところで習えるオーバーレイもついで
にやっておこうということになり、2003年9月より始めました。参考にしていただけるとうれしいです。
**内容、金額などは変わっていくかもしれませんので最新情報はアートクレイクラブのほうで確認してください。**
まずこちらがオーバーレイのテキストになります。実はコレたった30ページ弱の本なんですが、3000円もします。 白磁と銀粘土は接着しないので白磁を銀粘土で挟み込んで固定するのが基本です。焼成も一度に高温の炉内に入れると割れるためか、作品を入れてから昇温、焼成、降温(炉内が100度位まで)してから取り出します。白磁に書くシルバーペーストも専用の物になります。 |
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このシルバーオーバーレイ技能認定コースも、アートクレイシルバーインストラクターコース同様、インストラクターになるためには、専用キット(材料)を順次購入しながら、課題を制作していきます。 初回には、左上の本(3000円)と左の材料(レッスン4のクローバーのペンダント 9500円)と道工具(4250円)で、合計16,750円(授業料別)になりました。10課題製作するようですが、最初の3課題(レッスン1〜3)は、アートクレイシルバーインストラクターコースを終わった人は免除です。 |
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課題4クローバーのペンダント 白磁の周りに銀粘土(スロードライ)を巻きつける技法〈ループフレーム〉とシルバーペーストを白磁に書く技法〈ドローイング〉を学びます。 銀粘土で白磁を挟み込み固定します。スロードライは収縮(乾燥・焼成時)が大きいため白磁との若干の隙間が必要になります。シルバーペーストは数回に分けて盛り上げていきます。皿に絵付けをするような感じで、均一な盛り上がりにするのが難しいです。絵付けまで済ませ焼成、磨いて石をかしめて完成です。 |
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課題5ゼブラパターンのリング スロードライで形作る技法〈モデリング〉、白磁を2箇所で固定する技法〈ツーポイントセッティング〉、白磁上のシルバーペーストを削って模様を書く技法〈スクラッチ〉を学びます。 白磁を載せる部分だけ厚くしたリングをスロードライで作ります。乾燥後、白磁を載せる平面(へこみ)を削ります。このとき、リングの両側は少し高くしたまま残します。へこみの部分にペーストで白磁を接着、スロードライで作った紐で白磁を両側から挟み固定します。薄く溶いたシルバーペーストを白磁に塗り、乾燥後引っかいて剥がします。焼成して完成。 レッスン5の教材費 2100円。 |
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課題6ブラックラインのペンダントとイヤリング 2枚のスロードライの平板で白磁を挟み込む〈エクステンドフレーム〉を学びます。 1mm程度に延ばしたスロードライを型紙に合わせて切り抜き、中央に白磁を置いたところにもう一枚の延ばしたスロードライを重ね、真ん中を切り抜き白磁を露出させます。乾燥後周りにやすりで溝を彫り、いぶし・磨き(写真では解りづらいですが)をして完成。物は小さくて作業も難しくはないのですが、ペンダントとイヤリング2個製作のため結構手間かかります。 レッスン6の教材費 7500円 |
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課題7フラワーモチーフのブローチ 課題4で習いました〈ループフレーム〉と課題5で習いました〈スクラッチ〉、スロードライの造形との組み合わせによる〈シルバーコンポジション〉を学びます。 白磁をスロードライで囲み、周りに花の飾り付けを行います。軸と枠はシリンジで押し出したスロードライを使用します。花は薄く延ばしたスロードライを筆の柄に貼り付け形作ったものを3枚ずらして貼り合わせます。葉は少し細長く延ばして薄くします。各パーツが乾燥してからペーストで固定します。白磁の絵は最後にスクラッチするのですが、パーツが付いてからでは難しそうでしたので先に行っておきました。面倒なだけで、それ程難しくはありません。 レッスン7の教材費 3700円 |
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課題8イニシャルポイントのペンダント 高い台の上に白磁を載せる〈ハイベースマウント〉と転写紙を使用しての絵付けを学びます。 スロードライを厚めの板状(1.5〜2mm位)にしたものを帯状に切り、丸めて大きなリングの台座を作ります。上に白磁を載せ押し付けて、白磁の外周にスロードライが盛り上がるようにして乾燥、ペーストで白磁の周りを固定します。台座の周りにシリンジタイプで模様付けします。転写紙は、プラモに付いてくるデカールと一緒で、切り抜いて水に浸し、台紙から浮いてきたところを白磁に貼り付けて乾燥させ固定します。大きいままだと曲面に馴染まないためデザインの許す限り小さく切り出します。焼成後は意外と転写紙は丈夫で、ウィノール等でも剥がれてきませんでした。 レッスン8の教材費 5700円 |
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課題9ピクチュアブレス ひも状にしてねじったスロードライで白磁を固定する〈ツイストフレーム〉とデザインに合わせて転写紙をカットした絵付け、パーツを動くようにつなげる〈ムーブメント〉の技法を学びます。 白磁よりふた回りほど大きいベースの上下にさし丸環をペーストで接着乾燥させます。中心に白磁をペーストで固定、回りをシリンジから押し出してひも状にしたスロードライ2本をねじったもので取り囲み固定します。スロードライは少し柔らかめにしておくとシリンジからの押し出しが楽です。乾燥後シルバーペーストで絵付けし焼成します。転写紙を貼り付ける部分の形をトレーシングペーパーに写し取り、それを転写紙に写します。線に沿って切り取った転写紙を貼り付け焼成、磨いてから丸環でつなげて完成。作る数が多いので面倒ですが、出来上がりは繊細な感じがあり悪くはないと思います。 レッスン9の教材費 9100円 |
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課題10フリーデザインで作るペンダント ファイナルワークとなります。今まで学んだ技法を使い下記課題を満たす作品にします。 ・オリジナルデザイン ・規定の白磁メタルを使用(3cm×4cm) ・スロードライを使用したフレーム、バチカンの制作 ・転写紙の使用 ・虫ピンを使用した額装 お決まりのデザインですが、今後このような作品を制作する機会もないかと思い選びました。 ペンダントとして機能させることも出来ましたが、大きいこと、額装することから飾りとして割り切った部品構成としています。中心に一品では寂しいので周りに星をちらしました。背景の黒と、シルバー、白磁のコントラストがきれいです。 製作工程はこちらで紹介しています。 レッスン10の教材費 9000円 |
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最後には筆記試験をします。アートクレイシルバーのほうでは本部に提出する作品を作らなくてはなりませんでしたが、オーバーレイ講座は本部に提出する作品はありません。 | 終了考査料 ¥1、500 技能認定料 ¥30、000 講師資格申請に電気炉の証明が再度必要なのでなくさないよう注意(アートクレイのほうで一度提出して認められているので再び提出する必要があるのか?と思うけど、、) |